ひだまり通信

ユーアイライフのブログ

夜空の星を楽しむ

2012年5月1日 火曜日 | お役立ちコラム

夜の冷え込みが緩む初夏から夏は、星を眺める絶好のシーズンです。星の観察など縁がないと思っていても、ふと夜空を眺めてみると、いつものせわしない心が少し落ち着くかもしれません。手軽に星空を観察する方法をご紹介します。

 

● 星空観察に最適の日を選ぶ

 

せっかくの星空観察ですから、星が一番よく見えるときを選びたいものです。最適なのは月のない、晴れた夜。観察場所は家の近所でもかまいません。なるべく街灯がなく、見晴らしのよいところにでかけましょう。暗闇を歩くことになるので、懐中電灯は忘れずに持参します。その際、先端に赤いセロファンを巻いておくと、暗闇になれた目にも刺激を与えません。また方位磁針があれば完璧です。最近はスマートフォンのアプリに方位磁針があるので、それを使う方法も。長時間の星空観察には、虫除けスプレーや蚊取り線香があると安心です。

 

● 夏の星空を探訪する

 

夏の夜空を見渡して、まず「夏の大三角形」を探しましょう。明るく輝く3つの星は、街灯のある町中でも比較的簡単に見つけることができます。5月中の深夜なら、南東の空高くをチェックしてください。

 

「夏の大三角形」ははくちょう座のデネブ、こと座のベガ、わし座のアルタイルの3つでできています。デネブとベガは隣り合って近くにあり、アルタイルは少し低空にぽつんと1つ、浮かんでいるように見えます。この3つの星を発見できれば、3つの星座も見つけられたということです。中でもはくちょう座は、デネブを頂点に十字の形に星が並んでいますから、星座の形が観察しやすいと思います。じっくりと観察してみましょう。空気のすんだ郊外や田舎で星を見る機会があったら、「夏の大三角形」を乗せるような形で、天の川が走っているのを見られるかもしれません。

 

またデネブとベガを三角形の底辺に見立てて、北の空へ向けて鋭角三角形を作ってみます。するとその頂点に北極星があります。まわりには明るい星があまりないので、探しやすいはずです。

 

● 星空観察に欲しい道具とは

 

裸眼で見る星空も手軽で楽しいのですが、もう少し、星に近づきたい気分になったら、ちょっとした道具を取り入れてみる方法もオススメです。

 

星空観察の道具として一番、手軽なのはオペラグラスです。改めて購入しなくても、自宅の引き出しのどこかに眠っているかもしれません。軽くて持ち運びも便利で、ちょっとした観察にはもってこいです。

 

もう少し星を見たい気分になったら、双眼鏡を購入しましょう。視野が広いので、見たいところへ向けるだけで星がアップになって現れますし、月もぐっと近づいて感じます。三脚にとりつければ、さらに見やすくなります。できれば専門店に行って、お店のスタッフのアドバイスを聞きながら選んでください。

 

もっと追求したい人はぜひ天体望遠鏡に挑戦を。もっとも一般的な反射式望遠鏡は、凹面鏡で天体からの光を集め、接眼レンズで拡大するという機能を持っています。セッティングなどに多少知識が必要ですが、月のクレーターを見たり、土星の輪を観察するなど、星空観察の醍醐味を味わえます。

 

以上、星空観察の方法をご紹介しました。毎晩、空に現れる美しい自然の姿を、たまには時間をかけて眺めるのもいいものです。ぜひ一度、挑戦してみてください。