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そろそろ夏休みのプランが気になり始める時期。今年は節電対策もあって、例
年より長めのお休みを予定している方もいるのでは?そこで今回は、旅行先と
して根強い人気の“世界遺産(日本国内)”についてお届けします。
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【世界遺産ってなに?】
改めて、世界遺産ってなんでしょう?
端的にいえば、「人種や文化、国境を超越し、全世界規模で守り伝えていくべ
き人類共通の宝」。これらは、1.普遍的価値を有する建造物群、遺跡、文化
的伝統などの「文化遺産」、2.普遍性価値を有する生態系や景観、絶滅危惧
動植物の生息地などを含む「自然遺産」、3.文化遺産と自然遺産の両方の価
値を兼ね備えた「複合遺産」の3種類に分けられています。
この中には紛争や自然災害、環境破壊などで存在の危機にさらされているもの
も含まれます。世界遺産は、今を生きる私たちだけのものではなく、後世に守
り伝えるものでもあります。UNESCOの世界遺産センターが中心となって、国際
協力の枠組みを策定し、これらの保護・整備体制が整えられています。
【国内の世界遺産ってどこ?】
2010年8月時点での世界遺産リスト登録件数は900を超え、そのうち日本国内で
認定されている世界遺産は以下のとおりです。
(右端の数字は登録された西暦)
1.法隆寺地域の仏教建造物(文化遺産/1993)
2.姫路城(文化遺産/1993)
3.屋久島(自然遺産/1993)
4.白神山地(自然遺産/1993)
5.古都京都の文化財(文化遺産/1994)
6.白川郷・五箇山の合掌造り集落(文化遺産/1995)
7.原爆ドーム(文化遺産/1996)
8.厳島神社(文化遺産/1996)
9.古都奈良の文化財(文化遺産/1998)
10.日光の社寺(文化遺産/1999)
11.琉球王国のグスク及び関連遺産群(文化遺産/2000)
12.紀伊山地の霊場と参詣道(文化遺産/2004)
13.知床(自然遺産/2005)
14.石見銀山遺跡とその文化的景観(文化遺産/2007)
(日本ユネスコ協会連盟HPより抜粋)
これら14件に加え、先月パリで開催された世界遺産委員会にて、新たに「小笠
原諸島」が自然遺産に、「平泉の文化遺産」が文化遺産に登録されました。
意外と、気づかないままに世界遺産を訪れていた、なんて方も少なくないので
は?なかでも沖縄は、もともと夏のリゾート地として人気の高い場所。今年訪
れる予定の方も多いでしょう。マリンスポーツやレジャーを満喫したら、この
機会に世界遺産へ足を延ばしてみませんか。
沖縄の琉球王国のグスク及び関連遺産群は、本島南部(斎場御嶽)、那覇市周
辺(首里城跡、園比屋武御嶽石門、玉陵、識名園)、本島中部(中城城跡、勝
連城跡、座喜味城跡)、本島北部(今帰仁城址)の9ヶ所を指します。いずれ
も悠久の時を刻む貴重な遺跡や、神聖な場所です。青い海だけではない、沖縄
の新たな魅力を垣間見ることができるでしょう。
また、どこを訪れる場合にも、事前に多少の勉強をしておけば、味わいはグン
と深まりますよ。
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世界遺産に触れる旅は、それだけで素晴らしい体験ですが、さらに地球や生物
の歴史、人類の営みを振り返り、未来に想いを馳せれば、一層忘れがたい思い
出となるはずです。古くて新しい日本を知る旅に、いざ、でかけましょう!
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